青島での留学から帰国後、学んだ中国語を生かして中国語関連の仕事に就職。勤務終了後には中国語学校に通い、勉強を続けてきた。
だが、何か物足りない。もっと、もっと中国語に触れて、実力をつけていきたい。そんな思いが募る毎日だった。
中国に来て4年が過ぎた。留学時代に知り合った、妻の生まれ故郷である広州に居を構え、一家の大黒柱として日系部品メーカーで営業職として働いてきた。採用当初は技術的な面も期待して業務を任せたいという話もあった。
「中国では業務経験の無い新卒の就職は難しい。その上、自分の希望している編集関連の仕事は未経験では無理。紹介会社に登録に行くと、必ず営業に興味はありますか?と聞かれる。」
高校時代の友人が上海で一足早い第二の人生を歩んでいるらしい。5年ぶりの高校の同窓会で耳にした友人の近況に、なぜか心が動いた。「上海か・・・」